一戸建てやマンションを購入する時には、ほとんどの方が金融機関から借り入れをします。この住宅ローン契約の際には、ご存知のように金融機関による審査が行われます。高額な住宅ローンを組むにあたり、勤務先、収入、家族構成、購入する不動産の価格など審査事項は多岐にわたります。この審査の際に必ず行われるのが「他に借り入れが無いか」の調査です。この調査の事を「信用情報開示請求」といいます。
銀行は職権で信用情報開示請求が可能
銀行は職権により信用情報開示請求ができます。大きな借り入れが判明した場合は審査に落ちてしまうことがあります。特に信用情報に「異動」と記載されていた場合は審査が通る可能性は低くなります。「異動」とは長期間返済に滞納があった事を示す表記であり、金融機関の判断基準の一つの指標となっているようです。
信用情報を開示できる機関
信用情報の開示は3つの機関で行われ、取引の種類、借入先の業種により開示できる機関が異なります。
CIC | クレジットカードの利用履歴や信販会社との取引 |
JICC | 消費者金融 |
全国銀行個人信用情報センター | 銀行 |
1ヵ所でも問題があれば銀行の審査は通りませんので、不安のある方は信用情報の調査を3機関全てで行うべきでしょう。
※1機関につき手数料は1,000円程度
借入も滞納もないのに審査に通らない
信用情報機関に何も記載されておらずどこからも借入や滞納がないのに、住宅ローンの審査に通らないことがあります。その主な原因は、保証会社や住宅金融支援機構の借入情報の照会先が銀行とは異なることにあるようです。「具体的にどこの会社の借金が残っているのか?」と聞いても会社名すら教えてくれませんので、ご自身で借入が残っている会社を思い出すしかありません。
消滅時効の援用が利用できる?!
信用情報機関に出てこないような借り入れは、はるか昔の借金であることが多くみられます。10年以上前となると「消滅時効」にかかっている可能性が高いので、自宅の押し入れの古い通帳や借入の資料を探し出し借入先を特定してみてください。「消滅時効の援用」で負債を無くすことができるかもしれません。
信用情報開示請求や消滅時効に関しまして悩んでいる方、あなたの話を聞かせてください。お電話でのご相談は無料です。声に出すことで道がひらけてきます。